声が小さい人必見!声をよくする姿勢入門|ボイストレーナーが解説

まいど!シンガーの北 如来那(きたゆきな)です。

ボイストレーニングをしていて、多くの生徒さんから次のような悩みが相談されます。

  • 声が通らない
  • 声が小さい
  • 息が続かない
  • 呼吸が続かない
  • 喉が痛くなる

これらの悩みを抱えている人の共通点は「姿勢」に原因があります。

姿勢と声は密接にかかわっており、「姿勢を改善すれば声を改善できる」と言っても過言ではありません。

でも多くの人が「私は元々こういう骨格だから」と諦めていますよね。
その気持ちは私もわかります。

私も元々すごく猫背で、小学生の頃から慢性の肩こりを持っていましたし、元々こういう骨格だしと諦めていました。

でも大人になってから体のことを勉強して姿勢がよくなり、今ではずいぶん改善されています。

つまり姿勢は意識すれば改善できるのです。(自分で改善できない部分は整体に行ったり病院に行ったりしてくださいね!)

今回は声を改善する第1歩となる「姿勢」についてお話しします。

ゆきな

姿勢については動画もアップしているのでチェックしてくださいね。

目次

正しく声を出す姿勢は「まっすぐではない」

「姿勢を良くする」と聞くと多くの人が「まっすぐしよう」と思ってしまいます。

でも体の中にはまっすぐな箇所はないんです。

こちらの図をご覧ください。

背骨が緩やかにS字を描いているのがわかりますか?

なので「まっすぐしよう」と思ってしまうと頭から棒が刺さっている感覚になり、すごく窮屈になります。

また、「頭からつられているように」と表現する人も多いのですが、それだと上から引っ張られたように感じてしまい、胸を引き上げ過ぎてしまう場合もあります。

ではどうやって正しい姿勢を作るのかというと、「体を6つのポイントでバランスをとる」と考えてください。

「6つ」とは以下のことを言います。

  1. 股関節

これらのバランスをとることで姿勢はグッとよくなります。

では、それぞれのポイントを解説しますね。

①まずは頭のバランス

声を出す中で一番大事なのが「頭のバランス」です。

日常生活の中でスマホやパソコンを見て首をグッと前に出していませんか?

首が引っ張られると喉(のど)が引っ張られ、その状態で顎(あご)を突き出すと「上を向いて声を出しているのと同じような状態」になります。

上を向いて声を出すのは苦しいですよね。

つまり頭の姿勢を改善するだけで声が通りやすくなります。

頭のバランスのとり方

頭は大体4~5kgあります。
お米の袋を頭に乗せているようなものです。

なので正しくバランスを取らないと、体に負担がかかってしまいます。

ではどうやって頭のバランスをとるのか。それはAO関節です。

背骨のてっぺんと頭蓋骨の底の関節、これをAO関節といいます。

大体耳と耳を結んだ真ん中くらいと思ってもらえれば大丈夫です。

耳と耳を結んだ真ん中あたりを意識しながら、頭を抱えてうなずくように頭を動かしてみてください。
そして自由に頭が動く場所を探していきましょう。

いきなり自由な場所と言われてもわからないと思うので、一度顎をグッと突き出して同じように動かしてみてください。

少し引っかかる感じがするのがわかりますか?

次は顎をグッと引いてみましょう。そして同じように動かしてください。

これも動かしづらいですよね。

こんなふうに「引っかかった感じがしないところ」、これが頭のバランスを取る場所です。ちょうど背骨の上に頭蓋骨が乗っかっている状態ですね。

頭のバランスが取れる場所がわかったら、耳のあたりから地面に垂直に線を下ろしていき、他の5つポイントをその直線上に置いていきます。

頭の下に肩、腰椎、股関節、膝の関節、足の関節のポイントを同じ直線上に来るように置いていきます。

②腰のバランスをとる

肩のバランスはあとで調整するので、次は腰にいきましょう。

両手の人差し指と親指で丸を作ってみてください。

これが腰の骨、腰椎の大きさです。

骨の突起も含めてですが、かなり大きな骨が体を支えてくれています。

そして腰椎は背骨の一部です。
独立した骨ではないんですよね。

腰は「体の要」と書くように、体を支えてくれる大きな役割を持つ部分の一つです。

姿勢が悪い人は、お腹を突き出していたり、お尻をプリッと出すような反り腰の状態になっています。
これだと正しいバランスが取れておらず、骨の上に胸のあたりが乗っかりません。

そうすると胸に変な力が入ったり、力を抜きすぎてしまって胸の動きが悪くなってしまいます。

胸の動きが悪くなると呼吸がうまくできず、声が悪くなってしまうのです。

腰のバランスはお腹をちょうど横から見たときに大体真ん中になるところを目安にしてください。
そこを先ほど同様、以下の図を参考にして直線上に置くようなイメージで立ってみましょう。

腰のバランスが取れて、胸が自由になるところが見つかるはずですよ。

③股関節|実はここで体が曲がる

体はどこで曲がりますか?と質問すると、多くの人が「腰」と答えます。

先ほどお話ししたように、腰は背骨の一部です。
背骨も曲がるんですが、前屈するときにも限界があります。

では、どこから体が曲がるのか。

それは「股関節」です。

洋服を買うときにウェストの大きさをチェックしますが、実は医学的に「ウェスト」はないんですね。

なぜなら上半身は股関節から上のことだからです。

股関節は足を曲げたときに太ももの付け根のシワができる所、いわゆるパンティーラインの部分ではありません。

下記の図に表した部分です。

「どこで体が曲がるのかな」と体を触りながら股関節の場所を感じてみてください。

股関節から体重がふたつに分かれ、両足に二等分されるのを感じてみてください。

左右に傾かず、バランスよく体重が分かれていくポイントを見つけましょう。

そしてその股関節を先程の図の同じ直線上になるようにイメージして配置してみてください。

ゆきな

ちなみに座るときにバランスを取るのは骨盤の底、坐骨(ざこつ)の部分です。
立っているときは股関節座っているときは坐骨(ざこつ)で体重を受けるようになります。

④膝の関節はひざ小僧じゃない

次にバランスを取るところは「膝(ひざ)」の関節です。

「膝の関節ってどこ?」と聞くと多くの人はひざ小僧を指しますが、ここは関節ではありません。
骨と骨の間が関節です。

膝は内側にグッとロックするようにしてしまうと体が弓なりになりやすく、力が入りすぎてしまいます。
膝がすぐに動かせるバランスの取れた場所を感じてみてください。

そして膝の関節を先程の直線上に配置してみてください。

⑤足でしっかり体を支える

次に体重を受ける部分が足の関節です。

足の骨には太い骨と細い骨があります。
体重を受けるのは足の「太い骨」の方です。

体重が足首に降りてきて、最後は足の裏で支えます。

踵(かかと)、親指の付け根、小指の付け根、この3点でバランスよく体重が分配されているのを感じてみてください。

そして同様に足の関節を同じ直線上に配置してみましょう。

⑥最後は腕のバランス

体のバランスが取れたら最後は腕のバランスです。

ところで、腕はどこから動くかわかりますか?

ほとんどの人が「肩」と言うのですが、実は「鎖骨」からぶら下がっているのです。

鎖骨を触りながら腕を動かしてみてください。
一緒に動いているのがわかりますか?

ここが腕の最初の関節

鎖骨と肩甲骨の真ん中に脊柱(せっちゅう)が来るように体はできています。

「腕なんて姿勢に関係ないでしょ?」と思うかもしれませんが、肩甲骨を後ろにひきすぎていたり、体を丸めすぎていたりすると姿勢が悪くなりますよね。
そうすると呼吸がうまくできなくなり、声がうまく出なくなるのです。

腕の位置を意識するだけで歌うときにマイクを握ったり、プレゼンをするときに手を使って説明したりする時にすごく楽になります。

腕が自由になると呼吸も楽になり、声も楽になるのです。

ゆきな

以上6つの部分のバランスを意識して声を出してみましょう。
楽に声が出ませんか?

姿勢の改善のポイントは「常に意識すること」

最後にもう一度姿勢のポイントをチェックしてみましょう。

AO関節(頭蓋骨と背骨の関節)、腕、腰椎、股関節、膝の関節、足の関節が同じ直線上にあり、それぞれがうまくバランスを取れていることを意識しましょうね。

ゆきな

姿勢はポイントがわかれば、とても楽に体を動かすことができますよ!

ここまで読んでくださったみなさんは正しい姿勢についてずいぶん理解を深められたと思います。
しかしそれだけでは声は良くなりません。

いい姿勢をキープすることがとても重要です。

声をよくするためには日々姿勢を意識することが大事なのです。
長い道のりですね!

日常生活の姿勢も見直そう

日常生活の体の使い方を見直すだけでも、姿勢はとてもよくなります。
みなさんは日常的にこんな姿勢になっていませんか?

  • 同じ方向で足を組んでいる
  • 仕事柄、少し斜めにパソコンがあって体を捻っている
  • いつも猫背の状態で座っている
  • どちらかに重心を置いて立っている

このような状態が続くと、体に負担がかかってしまいます。

声を改善するためには姿勢を改善するのが近道になるんですが、姿勢を改善するのって意外と難しいですよね。

私も偉そうなことは言えず、気づいたら姿勢が崩れていることがしばしばあります。
それでも思い出したときに頑張って姿勢を直していくと、少しずつ姿勢がよくなりました。

ポイントは何かをきっかけに姿勢を意識することです。

  • ショーウィンドウに映ったとき
  • 信号で止まったとき
  • 電車に乗っていて駅に着いたとき
  • 時計を確認したとき
  • メールが来たとき

このような何かのきっかけのタイミングで姿勢を意識するようにしてみてください。
これが積み重なると自然と姿勢が良くなっていきますよ!

私は大人になってからもかなり姿勢が悪く、整体にかかっても治らず、こんなもんだと諦めていました。
そして声を改善するためには姿勢はそんなに関係ないと思っていたんです。

姿勢を変えようと思ったきっかけは実は声とは関係なく、見た目がとても太って見えるということでした。
ライブで歌っているときの写真を見たら姿勢が悪くとても太って見えたんですよね。

そこから姿勢について勉強し、姿勢を改善すると声にもいいということがわかりました。
常に意識をすることで、姿勢がよくなり、声も太くなり、より自由に歌えるようになったんです。

なので、ぜひみなさんも姿勢を改善してみてください!

おまけ:姿勢を正すと良いことだらけ

姿勢を直すと声を出す以外にも次のようなメリットがあります。

  • 集中力が上がる
  • 痩せて見える
  • 自身に溢れているように見える
  • 呼吸が楽になる
  • 声が楽になる
  • 肩こり改善につながる

このように姿勢を直して損することはありません!
ぜひこの機会に姿勢を直してみてください。

北如来那(きたゆきな)ボーカル教室では、この記事で解説したような声を出すための体の使い方を丁寧に教えていきます。

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生徒さんの多くは趣味で声を改善したい、歌がうまくなりたい人ばかりです。

お問い合わせは下記のリンクから受け付けています。

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